2006年04月21日(金)
 日本伸銅はコネクター用黄銅線の錫リフローめっきラインを1ライン増設する。めっきの膜厚調整の精度を高めた最新式ラインで、増加とともに多様化するニーズに対応するためのもの。

 これにより計6ラインの生産体制となり、生産能力は月50トンまで増加する。7月初めに生産ラインを導入・設置し、8月から本格稼働する予定。
 柴田産業(本社=福岡県久留米市、柴田功治社長)は、同社大牟田エコリサイクル内に建設中だったベーラープラントの工事が完了し、このほど、本格稼働を開始した。非鉄スクラップや廃プラなどを品種問わず立方体形状にソフトプレスする。1時間当たり平均30トン排出する。処理能力と搬送効率の向上が期待できる。

 非鉄原料は引き合いが増加している中、コスト競争力が課題となっており、同社のベーラー導入は、国内では先鋭的な発想として業界内外で注目を集めそうだ。
 ロンドン金属取引所(LME)アルミ相場は、現地19日にセツルメントが前日比79ドル高の2698ドルで取引を終え、一段と上昇した。前日には1989年1月以来の2600ドル台に到達したが、さらなる上げで年初来高値を記録。先物も2720ドル台と、イースター休暇明けのアルミ相場は高値圏で推移している。

 今回の上げについて国内のアルミメーカーでは、「銅や亜鉛相場が大きく上昇するなか、相対的に出遅れ感のあるアルミが買われているのではないか」との指摘が出ている。LME在庫が減少していることもあり、上値を試す展開になった。