2006年05月22日(月)
 大手電線メーカー6社の2006年3月期連結決算では、情報通信関連事業の大幅な収益改善や自動車関連事業の好調を受けて、経常利益ベースで全社が04年度比増益となった。

 住友電工、古河電工、フジクラは情報通信セグメントで通期営業黒字を回復し、古河電工とフジクラは00年度以来の全セグメント黒字化となった。三菱電線工業は6期ぶりの最終黒字を達成した。業績回復を映して、年間配当金は3社が増配、2社が復配した。
 日鉱金属は19日、5月積み産銅建値をトン当たり4万円引き下げ96万円(月間平均96万3800円)に緊急改定、即日実施した。海外銅相場の急反落と、為替市場での円高定着を映したもので、産銅建値の引き下げ改定は3月9日以来、70日ぶりのこと。
 財務省がまとめた3月の輸入通関統計によると、レアメタル22品目のうち希土類やアンチモン、リチウム、セリウムなど13品目が増加した。輸入平均単価は引き続き希土類やアンチモン、タングステン、チタンなどが値上がりした。