2006年06月02日(金)
 三菱アルミニウムが全額出資する子会社「蘇州菱富●業有限公司」(CMAX)は、アルミ押出機を1基増設し、月産能力を400トンへ倍増させる計画だ。

 同社は2008年下期に能力アップを図る取り組みを進めてきたが、中国における自動車需要が旺盛なことから「計画を前倒しして行う必要がありそうだ」(齊藤正志董事長)とし、早ければ07年下期中にも設備投資を実施することにしている。(●はかねへんに呂)
 神戸製鋼所は1日、三井物産、豊田通商との自動車サスペンション用アルミ鍛造品製造合弁会社、コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ社(本社=米国ケンタッキー州、以下KAAP)が、このほど本格稼働を開始したことから、現地2日に米ケンタッキー州ボーリンググリーン市で開所式を行うと発表した。
 日鉱金属は1日、6月積み産銅建値をトン96万円に設定した。5月最終改定建値(29日=99万円)に比べて3万円の引き下げスタート。

 指標となるLME(ロンドン金属取引所)銅現物相場はバンク・ホリデー休会明け現地30日こそセツルメントでトン8421ドルと休み前に比べて120ドル続伸したが、後場からはLME在庫の増加や、NYCOMEX(ニューヨーク商品取引所)銅相場の積み期変更に伴う急落、さらに米ドル相場の乱高下に連動して急反落。31日にはセツルメントで同8140ドル、さらに現物後場買値では8047ドルと5月22日(同7683ドル)以来の安値圏へと後退している。

 このため1日は円為替相場が5月半ばの1ドル=110―111円台(TTS)から、113・67円へ急反落しているが、海外相場の反落が響き、トン3万円の産銅建値の引き下げを余儀なくされた。