2006年06月07日(水)
 インジウムの国際スポット価格が、2004年10月以来約1年8カ月ぶりの安値水準に下落した。最大需要先のITO(インジウム・錫酸化物)スパッタリングターゲット材の生産は、液晶パネルの市場拡大や大型化などにより好調に推移している。

 しかし、国内のターゲット材各社は長期契約で地金を手当てしている。リサイクル原料の使用も増えており中国産地金をスポットで調達する必要はないため、中国系トレーダーの売り急ぎが見られるという。
 日鉱金属は6日、6月積み銅建値をトン当たり3万円引き下げて93万円に改定すると発表、即日実施した。海外銅相場は週明け、ロンドン金属取引所(LME)が弱く、ニューヨーク商品取引所(COMEX)が小じっかりと異なる結果となったが、山元では引き下げに踏み切った。新建値は5月8日以来の安値。今回の改定により、月間平均建値は2万6000円安の93万4000円となった。

 なお、2006年最安値は年明け直後の58万円で、建値は6月に入って99万円から93万円へと続落したものの、新建値はそれと比べてまだ60%も高い。
 大手電線市販問屋のフジデン(本社=東京都江東区、丸屋喬社長)は2007年3月期、05年度で2%前後だった売上高経常利益率を3%に拡大したい考え。

 目標達成には、売上高の約8割を占める電線ケーブルの電設資材卸売業者向け販売マージンを、06年度中に足元比平均10%改善し、適正な流通コストを確保する必要があるとしている。06年度の売上高目標は05年度比6%増の530億円。