2006年06月13日(火)
 三井金属は12日、6月積み亜鉛建値をトン当たり1万3000円引き下げ43万3000円に改定したと発表した。海外相場安が目先的な円安ドル高の支援材料を打ち消し約2週間ぶりの安値水準に下落。推定建値平均は44万600円となった。
 伸銅業界で環境対応製品の普及が進んでいるが、ここへきて関東地区の黄銅棒メーカーが炉前原料検収の厳格化を改めて図るなか、納入側に返品されるケースが散見されるようになっている。

 銅原料問屋では、足元の内外相場の下げとともに、こうした返品リスクも抱えることになり、二重のマイナス要因に備える必要に迫られている。具体策としては、口銭を従来より厚めに確保することで、それが市中相場のアタマを押さえることにもつながっている。
 大手半導体メーカーのルネサステクノロジはこのほど、鉛フリーのガラス封止ダイオードを業界で初めて製品化したと発表した。7月からサンプル出荷を開始する。

 代替技術の確立が難しいためRoHS(ローズ)規制からも適用が除外されているガラスボディについて鉛フリー化を実現、需要家である機器メーカーの環境対策に貢献する。同社では今後も鉛フリー製品を拡充させる方針。