2006年06月14日(水)
 住友金属鉱山は電子材料の新規用途の開拓に乗り出した。主力製品の圧膜ペーストや薄膜材料のスパッタリングターゲット材は、携帯電話やパソコン、薄型テレビを中心とする各種デジタル家電向けに好調な需要が続いている。

 これに加え、ペースト事業では今後の需要拡大が見込まれる白色発光ダイオード(LED)用絶縁ペーストなど新規用途を拡販する。ターゲット材も太陽電池やタッチパネルなどの用途を拡販し事業規模拡大をめざす。
 日鉱金属は13日、6月積み産銅建値をトン当たり5万円引き下げ86万円に緊急改定すると発表した。産銅建値の90万円大台割れは4月25日(84万円)以来のこと。このまま月内に建値が改定されない場合、月間建値平均価格はトン87万7700円となる。

 引き下げ要因は海外相場の続急落。海外市場では、グルポ・メヒコ銅山閉鎖という支援材料にも反応薄く、逆に米経済の減速懸念とインフレ懸念、さらには米金利上げ予想などをイヤ気して投機資金が流出。
 三井金属エンジニアリング(MESCO)は12日、三井金属九州機工と神岡鉱山エンジニアリング両社のエンジニアリング事業を譲り受けることが正式に決定したと発表した。譲り受け日程は7月1日。MESCOは事業統合により業容の拡大や技術力の拡充強化を図る。