2006年06月22日(木)
 住友金属鉱山は機能性材料を増産する。自動車分野などに需要が拡大傾向にある希土類磁石粉末を現状の年産100トンから2006年度末に倍増するほか、インジウムの生産も月産5トンから06年度中に10トンに引き上げる。

 このほか日射遮へい材料も研究所レベルから量産試作ラインへ移行し戦力化を急ぐ。主力製品の2層めっき基板やニッケル系電池材料なども収益のけん引役として能力増強を継続していく方針だ。
 三井金属は21日、6月積み亜鉛建値をトン当り9000円引き下げ37万9000円に改定したと発表した。海外相場安と円高ドル安を背景に4回連続引き下げ改定となり、過去最高値の5月12日の47万1000円から約20%下落した。推定建値平均は41万2800円となった。

 また、三菱マテリアルは20日、6月積み鉛建値をトン当たり4000円引き下げて15万円に改定した。月間平均建値は1700円ダウンの15万4500円となった。
 LME在庫の減少が続いている。現地20日の銅在庫は前日比3175トン減って9万9025トンと、2月9日以来約4カ月ぶりに10万トン台を割り込んだ。亜鉛在庫も22万6275トンと同1625トン減少しており、相場の軟調地合いとは対照的に現物需給のひっ迫感は続いている。

 銅在庫は今年1月に2004年10月以来15カ月ぶりに10万トン台を回復したものの、3月15日の13万4725トンをピークに再び減少傾向にある。現地20日は韓国釜山で2475トンと大幅に減少した。