2006年07月07日(金)
 黄銅棒メーカーの京都ブラス(本社=京都府城陽市、鮎澤正信社長)は、4ミリ以下の極細棒を生産する第二工場を8月下旬に立ち上げる。

 旧紀長伸銅所から資産の譲り受けにより生産設備を移管させたもので、受け継ぐ生産規模は月350―400トン。キッツグループ内においても、将来のクロス生産構想に向けた生産体制再編成の第一段階となる。
 日鉱金属は6日、7月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ92万円に緊急改定、即日実施すると発表した。このまま産銅建値が改定されない場合の月間建値平均は91万7000円となる。

 改定要因は海外相場の続騰と為替の円安定着。

 指標となる海外銅相場は、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ警戒から金利上げ打ち止め姿勢を強めたことや原油価格の高騰、貴金属相場の急反騰に連動して続騰。

 6日入電のLME銅セツルメントがトン当たり7500・50ドルと、6月8日(同7590ドル)以来の高値圏で推移しているほか、独立記念日休会明けのNY銅当限もポンド当たり349・45セントと、6月7日(同367・90セント)以来、1カ月ぶりの戻り高値を示現している。
 オーストラリアの資源会社ストレーツ・リソーシズはこのほど、豪ニューサウス・ウェールズ州のヒルグローブ地区でアンチモン、タングステン、金の生産を2007年上期に開始すると発表した。

 とくにアンチモン地金は世界生産の推定10―15%に相当する年産1万トンを計画している。アンチモン地金とタングステン精鉱の海外販売は三菱商事が全量取り扱う方向で調整が進められている。