2006年07月11日(火)
 三井金属は薄型ディスプレー向けや環境対応の機能粉の生産能力を増強する。設備投資額は25億円規模を計画している。プラズマディスプレー(PDP)電極向けに出荷が好調な銀粉を現状の月産20トンから2007年度上期中に1・5倍増強して30トンにする。

 液晶パネルの透明導電膜に使う酸化インジウムも今年中に月産50トン体制を整える。また、鉛フリーはんだ粉の生産能力を1・5倍に引き上げ9月末に150トン体制にする方針。
 先週末のロンドン金属取引所(LME)相場は、ニッケルがセツルメント・ベースでトン当たり2万5505ドルと3日連続で高値を更新したほか、鉛や亜鉛も急伸し一段と波乱の様相となっている。ただ、アルミは他品種の騰勢に追随し切れず出来高も少ないなど二極化の兆候も出てきた。
 日鉱金属は10日、7月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ94万円に緊急改定、即日実施すると発表した。6月最終週を目先底に急反騰に転じた海外相場の連騰が引き金。新建値の94万円は6月月初(96万円)以来の高水準。このまま建値が改定されない場合、月間建値平均価格はトン93万2000円となる。