2006年07月18日(火)
 住友金属鉱山は2006年度、30億円規模の探鉱投資を行う。当初は新規探鉱と現在操業している鉱山周辺での探鉱にそれぞれ10億円と、合計20億円規模の投資を計画していた。しかし6月からソロモン諸島でニッケル資源探査を開始したことで、新規探鉱投資が約20億円に増える。

 引き続きチリやカナダ、オーストラリア、アラスカなどの環太平洋地域でも住金鉱の全額出資や非鉄メジャーとの共同探鉱を進めていく方針で、寡占化が進む非鉄資源の安定確保を急ぐ。
 日鉱金属は14日、7月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げて99万円(月間平均96万2500円)に緊急改定、即日実施すると発表した。月初も含め5回、しかも第2週の5営業日だけで3回に及ぶ急ピッチの引き上げで、5月中旬に記録した史上最高値(トン100万円)更新も時間の問題となってきた。

 引き上げの背景は海外相場の連騰と、為替の円安定着。14日入電の海外銅相場はLME銅は前日に比べて反落したが、前日までニッケルが7営業日連続して史上最高値を記録して一時3万ドル大台に迫ったほか、米国のインフレ懸念を背景に原油価格が1バレル=76ドル台の史上最高値を記録。
 タイ産の錫地金の輸入が増えている。鉛含有率200ppmレベルの低鉛玉が、関西地区を中心に使用が増えているようだ。国内ではインドネシア産の新ブランド輸入も始まっており、供給が安定している中での輸入増加ということもあって、供給過剰を懸念する声も挙がっている。