2006年07月19日(水)
 アルミ二次合金メーカーのエム・シー・アルミ(本社=長野県千曲市、越智桂社長)は、10億円を投じ年内の稼働をメドにタイ現地子会社のエム・シー・アルミ・コラートにおいて工場建設を進めている。  立ち上がり当初は、現地の自動車部品メーカーに対して溶湯供給も含め月間1000トン規模の生産を行い、2008年には2000トン体制を構築する。

 中国でも、昨年日軽金が資本参加した商菱日軽●業(昆山)有限公司において、年内から07年明けにかけて開発合金事業強化を目的とした2号炉を増設し、月産2000トンに引き上げる。 (●はかねへんに呂)
 ロンドン金属取引所(LME)でニッケル在庫の減少が続いている。現地17日現在は前日比120トン減の6462トン。7営業日連続の減少を記録し年初比で約5分の1の水準まで低下した。ニッケル相場は在庫減少を材料に投機買いが加速、17日は銅や亜鉛などの下落に反応を示さず独歩高となった。

 2006年のLMEニッケル在庫は、1、2月は3万5000トン以上の水準だった。しかし4月中旬に3万トン台を割り込むとほぼ一本調子で減少を続け、6月末には1万トン台も割込み歴史的な低水準を記録している。
 三菱マテリアルは18日、7月積み鉛建値をトン当たり1万円引き上げ17万1000円に改定したと発表した。海外相場の堅調地合いと円安ドル高進行を受け、5月17日以来約2カ月ぶりの高値水準をつけた。月内推定平均は16万5000円。