2006年07月20日(木)
 産業用電線のメーカー販売会社で国内最大手の住電日立ケーブル(森嶋正道社長、以下HS&T)は、電線ケーブルの販売マージンを2006年度上期中に足元比平均5―6%改善したい考え。主材料の銅の価格が4月、5月と急上昇したため、電線売価への転嫁が追いつかず、銅差損も拡大している。

 価格交渉は難航しそうだが、採算最重視の基本姿勢を崩さず、HS&Tと関係メーカーの収益を合わせた「合算損益」の一刻も早い黒字化をめざす。
 三井金属は19日、7月積み亜鉛建値をトン当たり2万円引き下げ43万2000円に改定したと発表した。海外相場安を受け約1カ月ぶりの引き下げ改定で、月内推定平均は43万2300円となった。
 銅合金鋳物メーカーのマツバヤシ(本社=滋賀県彦根市八坂町宮前1083、松林良蔵社長)はこのほど、鉛レス銅合金『ビワライト』を使った製品の供給体制を整えた。今後は用途別のデータ蓄積を行い、水道バルブ以外の軸受部品や医療関係などの分野での新規需要開拓をめざす。