2006年07月31日(月)
 三菱マテリアルは28日、持分法適用の三菱伸銅、連結対象の三宝伸銅工業と事業提携すると発表した。3社間で検討チームを結成し、早ければ来週中にも協議を始める見通し。

 生産品目の入れ替えや各生産拠点の設備の有効利用を行うことで、効率的な生産体制の構築やコスト競争力の強化をめざす。三菱マテリアルは三菱伸銅の株式総数の51%を取得し、連結対象にする。グループ内の伸銅2社との関係をさらに深め、銅加工事業を強化する。
 東洋アルミニウム(本社=大阪市中央区、今須聖雄社長)は、世界初の干渉色アルミニウム顔料の量産を年内にも開始する。ペーストの生産拠点である新庄製造所(奈良県葛城市)で設備投資を行い、量産が軌道に乗った後には、米国とフランスとの世界三極体制で生産する方針だ。
 財務省が28日発表した6月の非鉄金属輸入通関速報によると、銅スクラップの輸入量は前年同月比64・9%増の5641トンで、2004年10月以来1年9カ月ぶりの高水準を記録した。平均単価はキロ760・6円と昨年6月の2倍以上に高騰しているものの、おう盛な需要を背景に伸銅品メーカーの買い意欲は強い。