2006年08月02日(水)
 古河サーキットフォイル(本社=栃木県日光市、久守猛社長)は、電解銅箔の値上げを今後も継続する方針だ。これまでの値上げでは、銅価上昇分を転嫁し採算割れを防ぐことが主眼だったが、今後は利幅の拡大に軸足を置く。

 国内電解銅箔メーカーのアジア市場向け販売価格は現在、標準品の厚さ35ミクロンの汎用箔でキロ当たり11・5―13ドル。古河サーキットフォイルでは6月出荷分、7月出荷分と2カ月連続で値上げが浸透し、「汎用箔の価格は銅価レベルに何とか追いついた」(久守社長)状況だ。
 日鉱金属は1日、8月積み産銅建値を7月下旬価格と同値のトン当たり95万円で据え置くことを決めた。外国為替市場で米金利上げ打ち止め観測から円高・ドル安へ反転しているが、7月末にかけての海外相場の急反発を映した。
 日本アルミニウム合金協会が1日に発表した2006暦年上期の「アルミニウム二次地金同合金地金等生産実績」によると、生産が前年同期比1・9%増の52万5343トン、出荷は同1・3%増の52万5399トンで、生産・出荷とも上期として過去最高の数量を記録した。自動車向けの需要が好調で、いぜん拡大基調が続いている。