2006年08月21日(月)
 三井金属は18日、8月積み亜鉛建値をトン当り1万5000円引き下げ42万1000円に改定したと発表した。海外相場の下落を反映して約4週間ぶりの引き下げ改定で、月内推定平均は42万7900円となった。

 亜鉛建値は、7月12日に45万2000円の戻り高値をつけた後、海外相場の下落を反映して一時41万円に下落した。しかし、海外相場がニッケル相場急騰にけん引され、3400ドル台後半に反発すると、建値は8月9日に43万6000円に上昇していた。
 黄銅素管メーカーの関西伸銅工業(本社=大阪府羽曳野市広瀬152、市原陽一郎社長)は、9月受注分から製品全品種の加工賃(ロールマージン)をキロ30―50円値上げする。スクラップ原料確保のコストなどが膨らんでおり、経費節減や在庫圧縮による合理化努力では吸収できなくなっていることが理由。
 アルバックはこのほど、回路線幅32ミクロンの次世代半導体向け絶縁膜を開発したと発表した。多孔質シリコンを用いて業界最高値まで機械的強度を高め、誘電率を低下させた。回路線幅32ミクロン以降の半導体は2013年以降普及し、市場規模は約700億円になる見込み。このうち約3割の210億円の売り上げをめざす。