2006年08月24日(木)
 日立電線は、TAB(テープ自動ボンディング)、化合物半導体、自動車用部品、伸銅品(銅合金条、圧延銅箔)の4製品分野に経営資源を集中し、これら製品を含む高機能材料事業部門の収益成長を加速したい考え。

 TAB、自動車用部品はおう盛な需要に対応するため、国内外の拠点で生産能力を順次増強する。化合物半導体は、窒化ガリウム基板の量産体制を2007年3月期中に整える。銅合金条は車載コネクター向け、圧延銅箔はリチウムイオン電池向けの拡販をねらう。
 住友金属鉱山と住友商事は23日、アラスカのポゴ金鉱山開発プロジェクトの投資額を見直したと発表した。本年2月13日から金生産を開始したが、尾鉱フィルタープレス設備の追加設置などに2100万米ドルが見込まれるためだ。これにより開発総投資額はこれまでの想定額約3億5700万米ドルから約3億7800万米ドルになる見通し。
 コバルトの国際相場がここ1カ月で40%高と急騰している。23日ロイター入電のコバルトカソード塊(純度99・8%、ポンド当たり)の欧州非鉄金属価格は、前日比1・30―1・50ドル高の19・00―19・50ドルと1年6カ月ぶりの高値を付けた。供給がショートしがちになる夏場に、先高を見越したディーラー筋が買い占めに走っているとみられる。