2006年09月06日(水)
 住友軽金属工業(桝田和彦社長)は、原油価格高騰や副資材の上昇が著しいことから、今下期中の軽圧品のロールマージン(圧延加工賃)引き上げに向け検討する方針だ。

 足元のコスト増について桝田社長は「とても自助努力の範囲を超えている」と指摘し、ロールマージン改定の時期や上げ幅はこれから最終決定するとしながらも「平均10%くらいはお願いしないといけない」との認識を示している。
 米沢電線(本社=山形県米沢市、渋田哲夫社長)は、2006年度起点の中期経営計画で08年度に連結経常利益17億円(06年度見通し6億円)、売上高経常利益率3%(同1%強)をターゲットとし、収益力を高めていく方針だ。

 国内外の製造体制を見直し、コスト競争力を向上。自動車用ワイヤハーネスや電装電子部品など各事業を拡大し、国際競争に打ち勝つ企業基盤を確立する。
 海外銅相場のこう着感が一段と強まっている。新規材料に乏しい展開が続く中、8月のロンドン金属取引所(LME)の現物セツルメントは高値トン8070ドル、安値7421ドルという上下649ドルのレンジ取引となった。8月平均7696ドルに対する変動率は8%となっており、2月の7%に次ぐ今年2番目の低水準だった。

 市場関係者の間では「5月の高値がピーク」との見方が支配的だ。しかしおう盛な需要に対して、メキシコのラ・カリダート鉱山やエスコンディダのストライキ、チリのチュキカマタの事故による減産などの影響でタイト感が強く、当面は7000―8000ドルのレンジ内で方向感に乏しい値動きとなりそうだ。