2006年09月21日(木)
 新日鉱ホールディングス、東邦チタニウム、チッソの3社は20日、亜鉛還元法による太陽光発電用途ポリシリコン製造技術(CSS)を共同開発すると発表した。チッソが研究開発を進めてきた技術をベースに、東邦チタニウムの金属チタン製造と新日鉱グループの高純度金属技術を融合しCSS技術開発を進めていく。年内をめどに実証化の合弁契約の締結と新会社の設立に向けて詳細検討を進める予定。

 CSS技術は塩化・還元・電解反応から成り立つ。金属シリコンを塩化反応により四塩化ケイ素として、これを亜鉛で還元することで純度99・9999%(6ナイン)のポリシリコンを製造する。このポリシリコンは太陽光発電用途に特化し、結晶型太陽電池セルの原料として使われる。
 三菱マテリアルは9月積み鉛建値をトン7000円引き上げ20万5000円に改定したと発表した。海外相場の続伸を受け本年2月7日の21万円以来約7カ月ぶりの高値を記録。月内推定平均は19万8800円となった。

 指標となるロンドン金属取引所(LME)の鉛現物相場は、現地19日のセツルメントが前日比トン9ドル高の1356ドルと4日続伸した。取引所在庫の減少などが材料視されたもようで、2月7日以来の高値をつけた。
 信越化学工業は20日、大口径の300ミリシリコンウエハーの生産能力を足元の月産70万枚から2007年秋までに4割増強し100万枚にすると発表した。

 1200億円を投資して国内外のウエハー生産拠点を拡充、新設するほか、単結晶インゴットの生産拠点も増強する。大幅増強により急増する需要に対応したい考え。