2006年10月03日(火)
 産業用電線のスポット需要回復のめどが立たない。日本電線工業会の月次統計では、産業用電線に相当する建設・電販用電線のメーカー出荷量が6―8月と3カ月連続の前年同月割れ。

 大型の先物工事件名を扱う「電設」市場は堅調な一方、中小工事案件向けのスポット需要を扱う「市販」市場の荷動きが低迷し、月を追うごとにこう着感が強まっている。銅価高止まりの影響で中小電気工事業者が電線を自前購買できず、商流が変化したためだ。
 三菱マテリアルの加工事業カンパニー(嶋田文夫プレジデント)は2日、インドに超硬工具の販売子会社を設立すると発表した。本年11月1日から営業開始する。

 主要需要先の自動車メーカー、自動車部品メーカーが、インド現地で生産能力の増強を計画しており、エンジン、トランスミッションなど自動車基幹部品の加工に必要な超硬工具の需要も増加している。
 日鉱金属は2日、10月積み産銅建値をトン94万円に据え置くと発表した。現地29日の海外相場で計算した輸入採算値によると1万円程度の上伸余地が発生していたことから、原料扱い筋などからは「据え置きは予想外」といった声も出ている。