2006年10月17日(火)
 亜鉛、鉛、錫、ニッケルの白系4地金の高値更新場面が続いている。世界的な景気拡大局面を迎え消費が好調に推移する中、生産障害などを背景に供給が需要の伸びに追いつかない。

 これを受けロンドン金属取引所(LME)では鉛やニッケルが過去最高値を更新しているほか、亜鉛も5月の過去最高値を試す展開になっている。

 海外相場高に為替の円安ドル高傾向も加わり、国内建値は亜鉛が過去最高値を更新、鉛は25年ぶりの高値圏へ続騰、錫も年初来高値を更新した。
 日立電線は16日、フィリピンのリードフレーム製造子会社、PHCP(カビテ州)の生産能力を増強すると発表した。

 4億円を投じて敷地内に新工場を建設するとともに、日立ケーブルプレシジョン(山形県米沢市)から製造設備の一部を移管。2007年度の生産能力を05年度の1・3倍に高める。アジアで増加するリードフレーム需要を取り込み、事業拡大をめざす。
 三菱マテリアルは16日、10月積み鉛建値をトン1万3000円引き上げ22万9000円に改定したと発表した。海外相場の続騰を受け10日の年初来高値を更新、1981年8月4日の24万円以来25年ぶりの高値をつけた。