2006年10月30日(月)
 住友チタニウムは27日、来期からの新3カ年中期経営計画において、2009年7月を目標にスポンジチタンの生産能力を年1万トン増強し、年産3万4000トン体制にすると発表した。投資金額は276億円。

 また、来年契約分の海外展伸材メーカー向けのスポンジチタンの販売価格は30%値上げで決着。3年連続の大幅値上げとなった。
 住友金属鉱山が27日に発表した2006年9月中間期の連結経常利益は、前年同期比2・6倍の952億4300万円となった。

 約585億円の増益幅のうち、銅やニッケルなど金属価格の上昇によるものが462億円、カンデラリア鉱山など海外鉱山の持分法投資利益なども96億円の増益効果があった。
 日本伸銅協会が27日発表した生産速報によると9月の伸銅品生産量は前年同月比6・1%増の8万6850トンとなり、9カ月連続で前年実績を上回った。

 黄銅棒やリン青銅板条など主要品種の生産が高水準で推移したことが要因。前月、一部メーカーの生産トラブルで生産量が落ち込んだ銅条も回復し、黄銅条も2カ月ぶりに月産1万トンを超えた。