2006年11月22日(水)
 産業用電線の店売り市場で値崩れ懸念が広がっている。電線売価の指標となる国内銅地金建値の続落とスポット市場の荷動き停滞が相まって、販売マージンを現行水準で維持したい向きと販売量を優先したい向きが、市中に混在している。

 売価改善を主導してきた大手電線メーカーは、下半期も販売マージンの引き上げが必要と一様に判断している。ここでマージン水準が崩れると、値上げ機運の後退は避けられない。
 三菱マテリアルは21日、11月積み鉛建値をトン5000円引き下げ22万3000円に改定したと発表した。海外相場の軟調地合いを反映して14日に続く引き下げ改定となった。月内推定平均は23万1700円に下落した。
 不二サッシ(嵯峨明社長)は、2007年3月期を初年度とする中期経営4カ年計画の滑り出しが順調で、有利子負債は今通期で前年比2割減まで圧縮できる見通しだ。また、成長が期待されるアルミ形材外販事業については、4年後に売上高500億円以上へ拡大させる。