2006年12月20日(水)
 日本の銅製錬各社と海外鉱山の2007―08年積み銅買鉱交渉(年末交渉)は、2年連続で未決着のまま越年する可能性が高い。日本製錬側は先週15日以降、BHPビリトンやフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドなどと交渉を行ってきた。

 鉱山会社が提示した条件などは明らかになっていないが、鉱石代金の決済条件変更やプライスパーティシペーション(PP)条項改善などを求める日本製錬側と鉱山会社との溝は埋まらず合意には至らなかったもよう。
 独立系電線メーカーの東京電線工業(本社=東京都狛江市、安晋一社長)は、海外生産拠点を中国および東南アジア地域に集約する。欧米の生産拠点は2007年1月末をめどにすべて清算し、経営資源をアジア地域に集中投入する。

 東電工は海外でOA機器や白物家電、自動車などに搭載する機器用ワイヤハーネスを主に生産する。主要ユーザーのコスト低減要請や事業再編を受け、欧米域内生産を継続するメリットが薄いと判断した。
 三菱マテリアルは19日、12月積み鉛建値をトン3000円引き下げ24万4000円に改定したと発表した。海外相場が直近の高値から5%下げているためで、月内推定平均は24万2800円となった。