2006年12月29日(金)
 世界のチタン産業が大増産時代に突入する。鉄鋼業界では台風の目でありながらもチタンでは遅れをとっていた中国では、スポンジチタンの複数の新規生産プロジェクトが進行中で、2010年頃から新プラントが立ち上がりそうだ。

 世界の既存メーカーも一斉に増産に動いており、スポンジチタンの世界生産量は現在12万トンといわれるが、早くも「20万トン時代」が視野に入ってきた。
 錫の海外相場が再び最高値を付けた。世界最大の生産国であるインドネシアで、民間の精錬所が操業停止に追い込まれている上に、政府高官が輸出を抑制するとの発言で、供給不安が再び台頭。さらに上値をうかがう気配を見せている。
 財務省が28日に発表した11月の非鉄金属輸出通関実績によると、銅スクラップ輸出は3万1992トンと前年同月比15・3%減少した。10月に続き中国向けの輸出が9%減って2万9579トンに落ち込んだことが影響した。一方のアルミスクラップも2・5%減った。