2007年01月17日(水)
 操業停止命令を受けていたインドネシアの一部の錫精錬所に、同国政府から操業再開の許可が下りたようだ。このほど許可を受けた精錬所は6―8カ所といわれている。

 ただし同時に、一次精錬地金(粗錫)の国外輸出禁止が徹底される公算が大きく、インドネシア産の錫原料に依存していた周辺生産諸国の供給不安が解消されないことから、当面は供給不安を色濃く残しそうだ。



 インドネシアでは昨年10月初旬、資源統制を図る政府の一斉取り締まりにより、それまで黙認されていた約30カ所の違法精錬所が操業停止に追い込まれ、年産6万トン分にあたる生産カットが続いていた。
 日鉱金属は16日、1月積み産銅建値をトン当たり2万円引き下げ73万円(月間平均73万7300円)に緊急改定、即日実施すると発表した。

 産銅建値は年初4日、海外相場の下落からトン7万円もの大幅値下げでスタートしたものの、その後も海外相場に下値めどが見えず、実質7営業日でトン2万円の追加下げ、年初から通算トン9万円の大幅値下げに追い込まれた。新建値の73万円は2006年4月6日(72万円)以来、9カ月ぶりの低水準。
 新神戸電機は15日、鉛蓄電池の全製品の出荷価格を2月15日から値上げすると発表した。価格改定の内容(値上げ率)は自動車用が18―25%、産業用が10%。同社の鉛蓄電池の値上げは、2004年5月、2005年12月に続いて3回目。