2007年01月25日(木)
 神戸製鋼所は24日、50億円を投じてチタン生産能力を30―40%増強すると発表した。航空機や一般工業用途の需要が急増しているためで、高砂製作所に新溶解工場を建設し、上工程の生産能力を30―40%引き上げる。稼働開始は2008年1月を計画している。

 展伸材製造ラインの下工程も強化する。加古川製鉄所内にあるチタン薄板連続焼鈍酸洗ラインはすでに30%増強した。今後は高砂製作所の型打鍛造設備を改造するほか、子会社のチタン溶接管専用ラインも30%増強する。
 インドネシア政府はこのほど、錫の輸出に制限を設けたことを発表した。輸出が許可される錫地金は純度99・85%以上が条件となり、それ以下の粗錫(一次精錬錫)の輸出は事実上禁止される。この世界最大生産国の輸出が減少するとの懸念により、国際相場は騰勢を強め、LME、KLTMともに過去最高値を更新した。
 ロンドン金属取引所(LME)のニッケル現物相場が現地23日、初めてトン4万ドルの大台を突破した。おう盛な需要と供給懸念を背景に投機買いが加速しており、18日以降4営業日連続で過去最高値を更新、年初からの上昇率はすでに20%を超えている。