2007年01月29日(月)
 日本製箔は26日、アルミ地金の高騰が続いていることから、地金転嫁ルールのとり決めがない全アルミニウム箔製品について、キロ70円以上の値上げを行うと発表した。本年3月出荷分から実施する。

 また、同社は札幌、仙台、福岡の3営業所を本年3月1日付で閉鎖。これについて重村郁雄社長は、「営業所の統廃合は最後の手段。(アルミ地金高騰の影響は)そこまで踏み込まざるを得ない状況に追い込まれている」と語り、製品価格への地金転嫁に全力を挙げる考えを強調した。
 鉛・亜鉛の副産物であるビスマスとカドミウムの国際相場が上昇している。快削棒の切削性向上のために添加されるビスマスは、鉛との代替需要増加と中国の高値売りで最高値を記録。ニカド電池向けのカドミウムも、根強い需要により押し目買いが入り、1年ぶりにポンド当たり2ドル台に乗せた。
 日鉱金属は26日、1月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ75万円(月間平均73万8400円)に緊急改定、即日実施すると発表した。海外相場の続騰を受けて、24日の改定からわずか中1営業日での追加値上げ。24日と26日の値上げで月初以降の下げ幅(11万円)の36%を回復したことになる。