2007年01月30日(火)
 日鉱金属は29日、溶融飛灰の湿式処理技術を開発したと発表した。このほど子会社の日鉱環境(茨城県日立市)が月間処理量150トンで飛灰処理設備を稼働させた。自社で焼却、溶融処理した飛灰から鉛滓80トン、亜鉛滓50トンを回収し全量を外販する。

 日立地区では今後、佐賀関製錬所(大分県大分市)の製錬工程で発生した中間生産物からレアメタルも回収する計画で、リサイクル事業を強化する。
 【名古屋】静岡県の非鉄リサイクル大手、サトウメタル(佐藤順一社長)の新本社工場がこのほど、周智郡森町内に完成し稼働を開始した。

 ヤード面積の大幅な拡張と、既存ヤードとの機能分担などによる業務効率の向上、加工設備の拡充などにより、全社の取扱量を本年10月までをめどに、従来比12%強アップの月間2250トン程度に引き上げていく計画だ。総投資額は、用地買収費や会計・販売システム更新費なども含め約7億円。
 日本伸銅協会がこのほど発表した生産速報によると、2006年12月の伸銅品生産量は前年同月比6・8%増の8万7880トンで、12カ月連続で前年実績を上回った。

 銅条やリン青銅板条などの主要品種が引き続き高い伸びを記録し、11月に前年比マイナスだった銅板や黄銅板がプラスに転じた。

 11月、伸び率に鈍化傾向が見られた黄銅棒も改善が見られた。ただ、銅価下落を背景に受注がペースダウンしているとの指摘もあり、関係者は先行きを注視している。