2007年02月07日(水)
 国際銅・亜鉛市況の値崩れを引き金に、国内建値の値下げが相次いでいる。  6日は、2月積み産銅建値がトン5万円ダウンの69万円へついに70万円を割り込んで、昨年4月3日以来、10カ月ぶりの安値へ低落。亜鉛建値も4万円もの大幅値下げに追い込まれるもとで、42万円と昨年7月25日以来、7カ月ぶりの安値に落ち込んだ。

 関係筋では「銅が米住宅着工件数の減少にみられる需要低下のもとでのドル高定着、ファンドの巨額損失計上等、圧迫要因が多く先行きも多少の自律反発はあっても右肩下がり」として、亜鉛も連動安を余儀なくされるとみる向きが支配的。
 昭和電工(高橋恭平社長)は6日、コンデンサー用高純度アルミニウム箔の圧延加工賃を引き上げると発表した。

 本年4月1日出荷分から実施し、10―15%の値上げを行う。コンデンサー用高純度アルミ箔の価格改定は、02年10%、04年5%値上げを打ち出して以来3度目。
 三井物産非鉄販売は、アルミ新地金市場の回顧と展望をまとめ、2007年は供給3624万6000トン(対前年比8・6%増)に対し、需要3606万1000トン(同7・0%増)で、一転して18万5000トン供給過多になる見通しだ。

 一方、ロンドン金属取引所(LME)アルミ相場(3カ月先物)は、1―3月が2500―2900ドルと高値圏を維持すると見込み、10―12月に需給緩和で2200―2700ドルまで下押すものと予測している。