2007年02月08日(木)
 年明け以降の銅価下落にもかかわらず、黄銅棒メーカーはロールマージンの値上げが必要な状況になっている。銅建値は2年前の約2倍に当たるトン70万円の水準にあるほか、原材料に黄銅削り粉スクラップより割高な電気亜鉛を使うカドミレス黄銅棒の需要も増加しているため。

 建値急落を受け黄銅棒メーカーのロールマージン是正の動きは現在止まっているが、追加値上げが実施されなければ、老朽化した設備の更新などができず、旺盛な需要に対応できなくなる可能性もある。
 東洋アルミニウムは7日、アルミペーストの販売価格を3月1日出荷分から、キロ当たり60円値上げすると発表した。アルミ地金高騰分の価格転嫁が理由。同社はアルミプレーン箔についても、今月出荷分からキロ当たり80円値上げを実施している。ペーストの値上げは昨年7月に次いで3回目。
 三菱マテリアルは7日、2月積み鉛建値をトン1万4000円引き下げ23万5000円に改定したと発表した。海外相場の下落を映し20日ぶりの安値水準に下落した。月内推定平均は23万7900円となった。