2007年02月19日(月)
 経済産業省と文部科学省、内閣府による府省連携の「元素戦略・希少金属代替材料開発シンポジウム」が16日、東京大学鉄門記念講堂(東京・本郷)で開催された。

 今回のシンポは、非鉄金属のなかでもレアメタルの資源確保問題が大きくクローズアップされるなか、新たに立ち上げられた元素戦略・希少金属代替材料開発合同戦略会議(議長=岸輝雄・物質・材料研究機構理事)主催により実施。出席者は鉄鋼・非鉄メーカーをはじめ、大学・研究機関、関係省庁など各方面から合計300人で、レアメタルに関する詳細な報告や討議が展開された。
 日鉱金属は16日、2月積み産銅建値をトン3万円引き上げ74万円(月間平均72万4700円)に緊急改定、即日実施すると発表した。

 13日の値上げからわずか2営業日おいての追加値上げで、新建値の74万円は月初1日に並ぶ水準。また計算上では既に新建値に1万円の引き上げ余地を残しており、今週の入電次第では再々値上げされる可能性を含んでいる。
 レアメタル関連企業の業績が好調だ。上場6社が先週15日までに発表した2006年4―12月期(フルヤ金属は6―12月中間期)決算によると、金属価格の高騰による販売単価の上昇やおう盛な需要を背景に全社が増収増益を達成。

 営業利益ベースでは日本精鉱のアンチモン事業が前年同期比で倍増したほか、アサヒプリテックも80%増と増益率が大きかった。アルコニックスの電子・機能材事業はすでに昨年通期の実績を60%上回るなど、全社20%以上の増益となった。