2007年02月21日(水)
 チタン展伸材メーカーが国内の需要家と交渉していた2007年度積みの価格交渉がほぼ決着した。原料となるスポンジやインゴットの長期契約は、国内スポンジチタン2社が要求していた約30%の値上げを1月末までに受け入れた。

 4月以降の展伸材価格はこれを反映する格好で30―40%値上がりすることになった。世界的な需給の引き締まりを受け、需要家は価格より数量の確保を優先し、昨年に続く大幅な値上げ決着となった。
 YKKAPの主力製造拠点である黒部事業所は、規格品の大量生産方式から、受注生産体制へシフトする取り組みを加速させる。

 5年前に比べると、すでに仕掛かり在庫がおよそ半減するなど、効率的な生産方式に向けた施策を推進中。アルミサッシやドアなど住宅建材分野においては、エンドユーザーのニーズが多様化しており、多品種小ロットでもコストを抑制し、収益力を高めていく方針だ。
 三菱マテリアルは20日、2月積み鉛建値をトン当たり8000円引き上げ、26万円に改定すると発表した。海外の製錬所で供給障害が相次ぎ、LME相場は最高値を記録。国内建値も前回改定に続いて高値を更新した。月間推定平均は2900円アップの25万700円。