2007年02月28日(水)
 兼松グループの新東亜交易100%子会社である名古屋アルミセンターと千葉軽金属、大阪アルミセンターの3社は本年4月1日付で合併し、「アルミリサイクル株式会社」を新たに立ち上げる。存続会社は名古屋アルミセンターで、千葉軽金属と大阪アルミセンターが統合し、アルミリサイクルに社名変更する形をとる。

 本社は、新東亜の本店内とし、資本金は5000万円で、引き続き新東亜の全額出資子会社を維持。社長には、新東亜の渡辺一雄・メタル事業部長が兼務する。新会社は、合併することで経営基盤を強化するとともに、より強固なアルミスクラップの集荷・販売体制構築をめざしていく方針だ。
 日本アルミニウム協会は27日、2006年(暦年)のアルミ地金・同一次加工製品需要実績を発表し、アルミ総需要は対前年比2・2%増の444万5692トンとなり、過去最高を記録した。自動車向け需要が好調で、5年連続で前年実績を上回った。
 鉛のLME相場が大台2000ドルに到達した。27日入電のセツルメントは前日比40ドル高のトン2000ドルちょうどで過去最高値をさらに更新。今月上旬に起きた豪州の供給障害を手掛かりにして始まった上昇は、ほとんど上値を押されることなく、わずか10営業日余りで約25%高と急騰した。

 供給不足が続いていた僚品亜鉛が昨年秋に急騰したことに対し、鉛は供給不足解消がネックになり、相場上昇が出遅れていた。今回、金先物急騰が引き金となって非鉄金属にファンド資金が流入し、そこで比較的安値で供給不安が高まっている鉛が投機対象となり、一気に買いが集まったとみられる。