2007年03月07日(水)
 国内の銅製錬メーカーと電線、伸銅などの需要家が行っている2007年1―12月積み銅地金の長期契約交渉は、焦点の諸掛費用を双方が負担することで決着しそうだ。

 製錬各社は需要家に対して輸送費などの諸掛費用の上昇分トン1000円前後の上積みを要求していた。しかし需要家は製品への転嫁が難しいとして反発。結局は双方が妥協する格好となり数百円程度の上積みで、来週までには完全決着する見通し。
 住友電工は6日、巻線事業の連結子会社、住友電工ウインテック(本社=滋賀県、鈴木英作社長)を完全子会社化すると発表した。

 住友電工は現在、住友電工ウィンテックの株式80%を所有するが、本年3月末に三菱マテリアル、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行が所有する同株式合計20%を買い取る。
 産銅建値が再び下落歩調を強めだした。海外相場の大幅下落に加え、為替市場での急速な円高が足かせ要因。関係筋では、これまでの円安基調が一転、円高に弾みが付いていることで、先行き年初来安値(2月6日=69万円)を切り込む可能性も高まってきたと警戒を強めている。

 日鉱金属は6日、3月積み産銅建値をトン当たり4万円引き下げ72万円(月間平均72万5700円)に緊急改定、即日実施すると発表した。新建値の72万円は、2月13日(71万円)以来、ほぼ1カ月ぶりの安値。