2007年03月14日(水)
 昭和電工は、中国で合弁事業を行うカーエアコン用アルミニウムコンデンサー・エバポレーター製造の「大陽昭和汽車空調(大連)有限公司」(GOSA)の出資比率を、現在の35%から55%程度に引き上げる方向で最終調整に入った。

 早ければ2007年上期中にも株式取得を行い、同社から総経理派遣を実施したい考え。同社が過半の出資を行うことで、昭電主導による中国におけるアルミ熱交事業の強化を図っていくものと見られる。
 ロンドン金属取引所(LME)のニッケル現物相場は現地12日も過去最高値を更新した。ステンレス需要が旺盛な一方で、取引所在庫が世界消費量の約1日分という歴史的な低水準にあることが材料視されており、上値のめどが全く見えない「青天井」の様相を呈している。

 現地12日のLMEセツルメントはトン1550ドル高の4万6600ドルに急伸し、9日に記録した過去最高値を更新した。年初からの上昇率は約40%に達している。業界関係者は「きっかけ次第で大きく下げる可能性はあるが、そのポイントは理屈では説明できない」と指摘する。
 YKKAP(吉田忠裕社長)は13日、来月2日から金属系外装建材と木質インテリア建材の部材標準販売価格を改定すると発表した。

 アルミサイディングなど外装建材は平均10%、木質インテリア建材が5%値上げをそれぞれ実施。床材(フローリング)については、3・3平方メートル当たり3000―5000円の引き上げを行う。