2007年03月19日(月)
 三井金属は自動車機器の生産管理を強化する。現在は日本、米国、タイ、中国を中心とする世界17工場で約2万品種の部品を最適地生産してサイドロックなどの自動車部品を組み立てているが、各拠点間の部品移動が複雑になっており、部品輸送コストなどが利益を圧迫している。

 このため、部品1個当たりの現在の総原価を正確に把握し、各拠点で統一したコスト管理システムの導入をめざす。
 2月初旬のトン当たり69万円をボトムに戻り歩調に転じていた国内産銅建値が先週16日トン82万円と、年初来高値を記録した。

 海外銅相場の急反騰を映したもので、関係筋ではロンドン金属取引所(LME)指定在庫が再び減少に転じるもとで中国をはじめとした実需引き合いなどファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善に加え、原油・貴金属相場の堅調を背景とした投機買いの活発化から、海外相場の先高を見込む向きも多く、連動して目先、産銅建値も上値を追うものと予想している。
 ニッケルの連騰に拍車がかかっている。16日入電のLME相場のセツルメント(前場売値)は前日比1895ドル高の4万9300ドル(ポンド当たり22・36ドル)。午後取引ではさらに値を伸ばし、後場売値は5万550ドル(同22・93ドル)と大台を突破。3日連続で新高値を更新した。