2007年03月28日(水)
 スイスの資源大手エクストラータは26日、カナダのニッケル生産大手ライオンオア・マイニング・インターナショナルを46億加ドル(約4700億円)で買収すると発表した。

 ライオンオア社側も同意しており、買収が実現すればニッケル年産15万トン以上という世界第4位のニッケル生産者となる。世界のニッケル市場はリオドセ(CVRD)、ノリルスク・ニッケル、BHPビリトン、エクストラータの4社で約60%を占めるようになり、寡占化が一段と進むことになる。
 海外銅相場の急騰を映して、国内産銅建値が急ピッチの値上がりを演じている。プライスリーダーである日鉱金属は27日も3月積み産銅建値をトン当たり3万円引き上げ、昨年11月27日以来、4カ月ぶりの高値に並ぶ87万円(月間平均80万円)に緊急改定、即日実施した。

 月初1日も含めて今月7回に及ぶ改定で、月初(76万円)以降の引き上げ幅は11万円。また直近の安値であった本年2月6日の69万円からの上げ幅は50日間で26・1%(18万円)にも達している。
 住友金属鉱山は白色発光ダイオード(LED)用のサファイア基板市場に参入する。製造拠点の電子事業本部(東京都青梅市)に一貫生産体制を整え、3インチ以上の大型基板を月5000枚体制で、4―6月期中に生産を開始する計画。今後は需要の伸びに応じて生産能力を引き上げ、2010年度は月間7万枚をめざす。