2007年04月05日(木)
 海外銅相場の連騰と外国為替市場での円安加速を背景に、国内産銅建値が再び騰勢を強めてきた。

 プライスリーダーの日鉱金属は4日、今月2日、トン当たり87万円に設定したばかりの4月積み産銅建値をわずか1営業日おいてトン5万円の大幅値上げに踏み切り、新建値を昨年10月26日(トン当たり94万円)以来の高値となる92万円に緊急改定、即日実施すると発表した。
 日本軽金属は4日、本年度からスタートする3カ年中期経営計画を発表し、設備投資を3年間で総額900億円実施することを明らかにした。06年度までの過去3年に比べ5割増となり、減価償却費を大幅に上回り、投資を積極化させる。

 また、新中計最終年の2010年3月期には、売上高7250億円(07年3月期見込み比19・8%増)、営業利益390億円(同32・2%増)、経常利益320億円(同39・1%増)、当期利益180億円(同50%増)に拡大。また、有利子負債は2200億円(同2・2%減)に圧縮し、D/Eレシオ(負債資本倍率)も1・1倍(同0・3倍減)に低下させ、財務体質改善をさらに進める。ROCE(使用資本利益率)については、10%超に引き上げを図る。
 日本伸銅は4日、4月積み産銅建値が昨年10月下旬以来の高値となるトン当たり92万円に緊急改定されたことに伴い、当面の黄銅削り粉購入価格を前回に比べてキロ当たり30円引き上げ、670円(条件は油水分最大0・8%、120日手形ベース)に改定した。