2007年04月10日(火)
 新日鉱ホールディングスは9日、2007―09年度の設備投融資総額を4350億円とする中期経営計画を発表した。このうち約70%に相当する3050億円を競争力強化、能力増強、新規事業、研究開発などの成長戦略に充てることで、経常利益1600億円、純利益900億円を確保する(為替1ドル=115円、原油バレル50ドル、銅ポンド200セント前提)。財務面では引き続き自己資本比率40%以上、D/Eレシオ1・0倍以下をめざす。
 非鉄製錬大手8社の2007年度上期の地金生産計画は、受託生産重複分を含めた銅が製錬所の生産能力増強を背景に前年同期比4・6%増の81万1810トンになった。亜鉛は30万3453トンで5・5%増える見通し。鉛は原料集荷難が最悪期を脱したものの厳しい状況が続いており、10万8392トンと1・4%の減産計画となった。金、銀は原料品位差を背景に減産となる。
 三菱マテリアルは9日、4月積み鉛建値をトン1万4000円引き上げ28万3000円に改定したと発表した。海外相場の急伸を受け3月20日の年初来高値を更新、1980年3月12日の31万円以来、約27年ぶりの高値圏に上昇した。月内推定平均は27万9500円となった。