2007年04月18日(水)
 日立電線は17日、土浦工場(茨城県土浦市)で進めている銅条の設備増強計画を一部修正・前倒しし、2009年度までに焼鈍炉や圧延機を新たに導入すると発表した。総投資額は昨年1月発表時の25億円より40%増の60億円になる。

 今後、需要の増加が見込まれる高強度系銅合金条の生産能力を従来の計画よりさらに拡大し、月産量を現在の2・3倍に当たる900トンに引き上げる。
 日鉱金属は17日、4月積み産銅建値をトン当たり1万円引き上げ99万円(月間平均95万8500円)に緊急改定、即日実施すると発表した。新建値の99万円は昨年5月29日、7月14日に並ぶ史上2番目の高値。
 東邦チタニウムは福岡県北九州市内に建設する新しいスポンジチタン工場に、従来より約5割大型化した還元・分離炉を導入する方針だ。

 現在、茅ヶ崎工場(神奈川県)にある還元・分離炉の1炉当たりの生産量は約8トンのため、新工場には12トン規模の炉を導入することになりそうだ。設備の大型化により生産効率を高めるほか、省力化や、作業環境も含めた環境配慮型の設備にする計画。