2007年04月19日(木)
 電解銅箔の需要が回復基調にある。国内電解銅箔メーカーの2007年度上半期の販売計画は、古河サーキットフォイルが06年度平均比10%強増の月710万平方メートル(国内のみ)、日鉱金属が同10%増の月2100トン(国内外合計)、三井金属も増加を見込む。

 電解銅箔の需要は昨年12月以降、最終製品の在庫調整を背景に落ち込んでいたが、3―4月は回復傾向にある。ただ、携帯電話関連の需要は足元も低調なようだ。
 ロンドン金属取引所(LME)の銅現物相場が約7カ月ぶりにトン8000ドル台に乗せた。インドネシアのグラスバーグ鉱山でストライキ懸念が高まった。取引所在庫の減少や好調な米経済指標も強材料視された。現地17日のセツルメント(前場売値)は前日比125・5ドル安の7835ドルだったが、後場売値は急反発して8008ドルをつけた。
 仏大手電線メーカー、ネクサンス(本社=パリ)はこのほど、中国広西チワン族自治区南寧市で新工場の営業を開始したと発表した。2006年7月にネクサンスの完全子会社になったネクサンス南寧(旧南寧華成電纜)の工場で、通信用ケーブルと鉄道信号用ケーブルを製造する。先月22日に開所式を開いた。ネクサンス100%出資の中国製造拠点は現在、南寧を含めて計3工場。