2007年04月25日(水)
 銅スクラップの市中価格が過去最高値圏まで上昇している。指標となる銅建値が、海外相場高騰を背景にトン100万円の史上最高値を回復したためで、スクラップの代表品種である1号銅線はキロ900円近くまで上昇している。

 市中では目先の海外相場は底堅いとの見方が有力なこともあり、市中価格の高値推移はしばらく続きそうだ。
 三井金属は24日、4月積み亜鉛建値をトン1万円引き上げ49万2000円に改定したと発表した。海外相場高を背景に3カ月ぶりの高値圏に上昇。月内推定平均も46万5200円となった。
 英豪系資源大手のBHPビリトンが24日発表した2007年3月末までの9カ月間の銅生産量は過去最高を記録した。

 チリのエスコンディダ鉱山の硫化鉱リーチプロジェクトとスペンス鉱山の立ち上がりにより、90万8000トンで前年同期比3・6%増えた。非鉄分野はこのほかアルミニウム2%増、ニッケルが4%増えたものの、鉛、亜鉛、モリブデンなどは減少した。