2007年04月26日(木)
 日本アルミニウム協会は25日、2006年度アルミ圧延品・箔の需給実績を発表し、生産は対前年度比0・9%増の237万2007トン、出荷も同1・0%増の236万4286トンと2年ぶりの増加に転じた。自動車・輸送関連が牽引役を果たし、需要はおおむねしっかりした展開だ。
 栗本鉄工所は25日、高強度マグネシウム合金の摩擦撹拌(FSW)接合技術を開発したと発表した。大阪大学接合科学研究所の中田一博教授と共同開発したもので、継手効率91%以上の引張強度を実現し、欠陥のない接合部を得ることに成功。今後は各種形状への適用や、ナノ材料へ技術応用を展開させていく。
 東京都伸銅品商業組合マーケットリサーチ委員会(委員長=福田健児・ナカガワメタル取締役)は24日記者会見し、3月の市中の荷動きは総じて弱かったと話した。

 銅価高騰で当用買いの動きがさらに強まる一方、実需の落ち込みも顕在化。自動車などこれまで需要をけん引してきた分野で調整傾向が強まった。足元の荷動きも低迷したままで、需要の本格的な回復は夏ごろにずれ込むとの見方を示した。