2007年04月27日(金)
 日本伸銅協会が26日発表した2006年度の伸銅品生産量(速報値)は前年度比4・2%増の104万4706トンで、4年連続で100万トンを上回った。景気拡大を背景に自動車をはじめ幅広い分野で需要が好調だった。

 ただ07年の年明けから需要の失速が顕在化し、生産も本年2月以降は前年同月を下回ったため、同協会が先月発表した予想値(104万7400トン)には届かなかった。
 神戸製鋼所が26日に発表した2007年3月期決算によると、アルミ・銅カンパニー(連結)業績は、売上高3973億円(前年同期比30・3%増)、営業利益346億円(同48・4%増)と大幅増収増益を達成した。

 地金価格が高騰したことを受け、売り上げは大きく伸び、利益も在庫評価のかさ上げで、約1・5倍に急拡大した。ただし、今期については、これら押し上げ効果が期待しにくいことなどから、営業減益を見込んでいる。
 三井金属が26日発表した2007年3月期の連結経常利益は、12・1%増の565億8500万円となり3期連続で過去最高を記録した。純利益は34・2%増の313億7000万円だった。電子材料関連の落ち込みで営業減益となったものの、パンパシフィック・カッパーやエム・エスジンクなどの持分法投資利益が貢献した。売上高の5915億1800万円も過去最高。