2007年05月16日(水)
 非鉄製錬大手8社の2007年3月期の連結決算が15日までに出そろい、全社が過去最高益を記録した。

 銅をはじめ非鉄金属価格が高値圏で推移したことから、経常段階で8社合計6906億円と前期比44%増の利益を確保した。出資する海外鉱山からの受取配当金や持分法投資利益も収益を押し上げた。

 今期は市況下落などを見越して減益予想になっているが、連続増配もあり成長路線に変化はなさそうだ。
 国内電気銅・銅原料の取引指標とされる産銅建値が15日、再びトン5万円値下げされ、98万円に緊急改定された。10日の値下げからわずか中2営業日おいての引き下げで産銅建値のトン100万円割れは4月17日以来1カ月ぶりのこと。新建値の98万円は4月11日以来、5週間ぶりの低水準。

 日鉱金属は15日、5月積み産銅建値をトン5万円引き下げ、98万円(月間平均99万8900円)に緊急改定、即日実施すると発表した。
 日本軽金属は15日、東海アルミ箔を株式交換により完全子会社化すると発表した。これにより、ジャスダック市場に上場する東海アルミ箔は9月25日に上場廃止となる予定。株式交換比率は1対1で、10月1日付で新体制が発足する。

 また、株式交換効力発生日以降、すみやかに日軽金が保有する東海アルミ箔株を東洋アルミニウムに全株譲渡。この結果、東海アルミ箔は最終的に、東洋アルミの完全子会社に移行する。