2007年05月21日(月)
 三菱マテリアルは航空機向けの加工事業を強化する。2007―09年度の3年間で合計30億円の設備投資を検討しており、ニッケル合金やチタン合金などの航空機向け鍛造品の設備を増強する。

 これにより生産能力は従来比3―4倍に増える見通しで、航空機向け高性能材料の世界シェアを06年度の3%から12年度に10%に引き上げる。自動車中心の超硬工具でも航空機向けの市場開拓に注力する。
 住友電工は先週17日に発表した2008―12年度中期経営計画「12Vision」で、設備投資累計6000億円、研究開発費累計4000億円、5年間で計1兆円の先行投資を計画する。

 03―07年度前中計(07年度は計画値)に比べると、設備投資は5年間累計で7・6%増、研究開発費は26・4%増になる。設備投資は情報通信、エレクトロニクス、エネルギーの3分野に特に重点配分する。
 海外銅相場の値崩れを背景に、国内産銅建値の下げ足が加速してきた。プライス・リーダーである日鉱金属は先週18日、また15日の値下げから中2営業日で産銅建値をトン当たり3万円引き下げ、95万円(月間平均98万3100円)に緊急改定、即日実施すると発表した。

 産銅建値は今月7日にトン105万円の史上最高値を記録したばかりだが、その後は海外相場が一転、急反落を演じていることに連動。実質10日足らずでトン10万円も急落、4月上旬(92万円)以来の水準に逆戻りしたことになる。