2007年05月24日(木)
 三宝伸銅工業(本社=大阪府堺市、橋田隆雄社長)は2009年12月までの3カ年中期経営計画で、総額90億円の設備投資を計画している。そのうち40億円以上を条の最新式圧延機の増設に充て、鉛レス合金「エコブラス」の溶解鋳造設備を設置するほか、空調用銅管加工の海外子会社の生産規模を倍増させる。最終年度の経営目標は連結経常利益33億円。
 鉛のLME相場が過去最高値を更新した。23日入電は前日比95ドル高の2155・5ドル(セツルメント)と、先週記録した最高値2085・5ドルを大きく上回った。豪州エスペランス港の鉱石積み出し停止の長期化に加えて、中国が来月から10%の輸出関税を導入すると発表したことを受け、投機を含めた買いを誘っている。
 日鉱金属は23日、5月積み産銅建値をトン当たり1万円引き下げ94万円(月間平均97万9400円)に緊急改定、即日実施すると発表した。海外相場の続落を映したもので、5月7日に記録したトン105万円の史上最高値から実質2週間でトン11万円(10・48%)の下落。新建値の94万円は4月4日(92万円)以来の低水準。