2007年05月25日(金)
 国内非鉄大手の2007年度の設備投資額は前年比約20%増える見通し。世界的な景気拡大局面が続く中、旺盛な需要や金属市況の高騰などを背景に06年度は大幅な増益となった。

 今後も成長路線を維持するために、非鉄製錬は資源開発や製錬所の設備増強、電子材料の能力増強などに取り組む。電線大手もITバブルのピークだった00―01年度並みの設備投資を計画、軽圧各社も品質向上に積極投資していく方針だ。
 ロンドン金属取引所(LME)のニッケル現物相場が今年最大の下げ幅を記録した。現地23日のセツルメントは前日比トン3535ドル安(6・5%)の5万200ドルに急落。さらに後場売値で4万9850ドルへと一段安となり、1カ月ぶりに5万ドルを割り込んだ。ニッケルの急落が他の金属にも波及し、LME市場は全面安に見舞われた。
 日本伸銅協会が23日発表した4月の伸銅品生産量(速報値)は前年同月比3・1%減の8万6160トンで、3カ月連続で前年実績を下回った。黄銅棒や銅管など主要品種が前年同月を下回ったことが影響した。銅価の急騰で需要家が当用買いの動きを強めたことや、自動車・半導体分野の実需が回復しなかったことが背景にある。