2007年05月31日(木)
 日本伸銅協会がこのほど発表した2006年度の伸銅品出荷量は前年度比3・4%増の104万4481トンで、04年度以来2年ぶりに前年実績を上回った。パソコンや携帯電話などに使われる民生用コネクター向けの出荷が過去最高を更新したのをはじめ、他の主要分野も増加した。輸出も自動車や電子機器分野の需要がアジア地域で増加したことを受け、前年度比プラスとなった。
 財務省が30日に発表した4月の非鉄金属輸出通関統計によると、韓国向けのアルミスクラップが927トンと前年同月比で13・2倍に急増しており、3月と比較してもおよそ2倍に増加している。

 韓国へ輸出されたアルミスクラップの大半は使用済みアルミ缶(UBC)であると見られており、1月から始まった韓国への輸出増加に拍車がかかっている。ただ、市中では国内UBC価格の上昇を受けて、「韓国への輸出も短期的に収束するのでは」との見方が支配的だ。
 住友チタニウムは30日、スポンジチタンの生産能力増強のために建設する新工場の地鎮祭を現地で行った。同社社員や工事担当者ら約50人が出席して、着工を喜ぶとともに、工事の安全と無事を祈った。

 計画によると、新工場の年間生産能力は1万4000トン。2009年1月までに年産8000トン分、同9月までに年産6000トン分の増産体制を整える。これにより、同社のスポンジチタンの生産能力は3万8000トンに引き上げられる。