2007年06月04日(月)
 6月積みベースメタル建値が軒並み値上がりした。海外相場高と為替市場で円相場が2002年12月中旬以来の安値へ急落していることを映したものだが、銅が5月末に比べてトン3万円高の97万円と再び100万円をめざす勢いにあるほか、鉛は2万9000円高の32万9000円と27年ぶりの高値を記録。亜鉛も9000円高の49万3000円と再び50万円に肉薄している。
 アルミ二次合金メーカーとダイカストメーカーなどユーザーとの間で進められてきた関東地区5月積み二次合金価格交渉が、横ばいで大筋決着した。アルミ地金が高止まりする一方、同地区の一部大手自動車メーカーは生産不振で、大半の合金メーカーが生産量を調整しておらず、需給緩和感が台頭。また、国内の自動車向け需要の伸びも鈍化しており、頭打ち感が広がっている。
 世界の半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)はこのほど、2007年の半導体市場は2535億ドルで2・3%成長にとどまるとの見通しを発表した。

 円換算では初めて30兆円台に乗せるものの、昨秋予想した8・9%成長を下方修正した。ウィンドウズビスタに伴う需要が期待したほど伸びていないことや、携帯音楽端末の伸びを前回予想より低くみたため。